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世界遺産「マテーラの洞窟住居」

2016年12月12日(月) 10:25バスに乗車、マテーラへ。朝から石畳の坂道を上ったり下ったりした疲れが出て途中からぐっすり眠り込む。12:00マテーラ(Matera)のバス駐車場到着、まず昼食のレストランPc120737へ。街中は迷路のように入り組んでおり、添乗員のNさんでも迷うほど、運転手のフランコさんの道案内でようやく洞窟レストランILTerrazzinoに着く。カルスト台地の渓谷斜面に重なる洞窟住居群サッシ(Sassi)を一望するレストランは、阪急交通社御用達とみえ、トラピックスの2グループで満席。オレキエッティと云う耳たぶ状のパスタのトマトソース和えは、唐辛子オイルをたっぷり振りかけても不味であったが、七面鳥の炙り肉とアイスクリームは美味。イタリア産ビールPERONIの小瓶を飲む。食後の13:20から新市街地と洞窟住居の見学。まずPc120741は新市街地、どこをどう歩いたのか案内されるがままで全く分からなかったが、ヴィットリオ・ヴェネト広場からコルソ通り、リドラ通りと歩いて、ヴェルヴェデーレ展望台へ出たようで、銀行(Banca Popolare del Mezzogiorno)、プルガトーリオ教会(1747年建立)、国立ドメニコ・リドラ博物館、国立中世・現代美術館(旧ランファンキ宮殿、18世紀建造)、美術館前に置かれた吾妻兼治郎氏の作品「涙」のモニュメントなどが写真に写っている。吾妻兼治郎氏(1926-2016)は山形市出身の彫刻家、ミラノ在住で長らく活躍したが、昨年惜しくも亡くなった。ヴェルヴェデーレ展望台から、カテドラルも含めたPc120751_2サッシ群全体の景観を見渡す。灰白色の建物が斜面を埋め尽くすように建ち並ぶ。スラムのような殺伐・荒涼とした景色である。この特異な景観は、映画の舞台にはもってこいらしく、メル・ギブソン監督の米国映画「パッション」(2004年公開、原題「The passion of the Christ」:キリストの受難)はじめ、この地で撮影された映画は数多い。展望台近くのサッシの入口からサッソ・カヴェオーソ地区に下りる。洞窟住居というけれど、屋根付きの住居が多く、外見からそうとは感じられない(手前半分が住居、奥半分が洞窟という構造らしい)。洗濯物を干している家は居住者がいる様だが、大半は無住Pc120753のようで荒びが目立つ。人の姿はほとんどない。下層の住居の屋根が上層の住居前の通路になっていると云う路地をぐるぐる歩いて、グラヴィナ渓谷を見下ろす展望所に出る。対岸の斜面にも自然浸食による洞窟が点々と存在する。最後に、手洗い休憩を兼ねて、カザルヌオーヴォ地区の公開されている洞窟住居CASA GROTTA DELLA CIVILTA CON TA DINAに入る。入場料1人1.5€は阪急交通社持ち、日本語の館内説明とパンフレットがある。1階は人間の居住区で台所兼居間と寝室の2部屋、岩に刻まれた階段が地階に通じ、地下1階は家畜小屋、地Pc120761_2下2階はワインを入れた甕の貯蔵室である。給排水設備もなければトイレもなし、衛生状態は最悪で、農地解放前の小作農民が暮らしていた洞窟住居群は、貧しい南イタリアの象徴と言える。新市街への住民の強制移住により、洞窟住居群は一旦廃墟と化してしまったが、特異な地形に築かれた価値が認められ、1993年世界文化遺産に登録された。現在は徐々に住民が戻り、保存・修復作業が進みつつある由。ダライラマ14世も2012年6月24日、25日にマテーラを訪れている。14:40バスに戻り、今宵の宿があるナポリへ。(続く)

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