« ル・フィント・ワルザザート(LE FINT OUARZAZATE) | トップページ | ティシュカ峠を越えてマラケシュへ »

世界遺産「アイト・ベン・ハッドゥ」

2017年3月14日(金) 5時過ぎ起床。6時半から朝食、荷物をドアの外へ出してから行く。今回のツアーは全てポーター付きなので楽々、又そうでなければ、P3140754昨日と今日の砂漠ホテルはエレベーターのない2階建て、3階建てなので年寄りや女性は無理。モロッコ人男性は痩せているが筋肉質で力持ち、20㎏超のSCを2個抱えて階段を駆け上がり、駆け下る。食事の前に屋上へ上がって日の出(6:35)を拝み、雪を被るオートアトラスの山並みを眺め、道向かいのタウリルト・カスバを眺める。ヨーグルト、プルーン、レーズンと、アンズジャム、イチゴジャム、イチジクジャムを塗ったパンとを食べ、オレンジジュースとコーヒーを飲む。8:00出発、走り出して1分でタウリルト・カスバ(Kasbah de Taourirt)前で写真ストップ、1990年制作の映画『シェルタリング・スカイ』の舞台になったことで有名である。道路を挟んだ向かい側に映画博物館(Musee du Cinema)があり、そこも覗いてみる。ワルザザートは、「誰の声もしない処」という意味、観光名所こそ少ないが、『アラビアのロレンス』、『スター・ウォーズ』、『007P3140769リビング・デイライツ』、『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』、『グラディエーター』、『クンドゥン』など数々の映画撮影の舞台となった映画の街。再び走り出すと、右手に旧映画スタジオ(現在はレオナルド・ディカプリオのアイデアで三ツ星のオスカー・ホテルに改装)、次いで新映画スタジオのアトラス・コーポレーション・スタジオが現れる。見た目は何の変哲もない大きな箱型の建物だが、内部には近代的な撮影機材がぎっしり詰まっているらしい。現地ガイドのアミンさんが「カスバ」の意味を詳しく説明してくれる。「もともとは城P3140836壁に囲まれた旧市街の意味であったが、時代が下ると、大都市の旧市街はメディナと呼ばれるようになり、メディナの中で城壁で囲まれた場所をカスバと呼ぶようになった。アトラスの南で見られるような地方のカスバは、カスバとクサル・カスバに分かれる。カスバは司令官だけが住んだ宮殿で、クサル・カスバは複数の家族が住む村落共同体、これから訪ねるアイト・ベン・ハッドゥ(Ait Ben Haddou)はモロッコの代表的クサル・カスバ」。8:45アイト・ベン・ハッドゥを望む高台で写真ストップ。9:00麓のHOTEL RESTAURANT L OASIS d'OR(標高1300m)に着き、まずトイレを済ませる。P3140814それから土産物屋が並ぶ集落の中を通り抜け、川に架かる橋を渡ってクサル・カスバに入る。日干しレンガ造りの要塞村は丘の斜面を利用して作られているが、1755年のリスボン大地震で大半が崩れてしまい、今は三分の一くらいしか残っていないとのこと。それでも、周辺に点在するほかのクサル・カスバに比べれば保存状態は格段に良いらしく、1987年世界文化遺産に登録された。現在ここに住んでいるのはベルベル人の数家族だけで、かつての住民は殆どが対岸の新しい村の方に移り住んでいる。一本道を上へ上へ、石段やスロープを辿って見張り小屋のある頂上(標高1400m)まで上がる。丘上は遮るものがない360度のP3140818大展望、眼下に要塞村、青い川の流れ、対岸の集落、緑の耕作地などが広がる。碧空を断ち切るように連なるオート・アトラス山脈の遥かな雪嶺が眩しい。モロッコの空は本当に青い。下る途中で有名な職人が居る炙り絵の工房に立ち寄り、要塞村の中の現役の民家に立ち寄る。1階が居間と台所と寝室とトイレ、2階が客間、居間に王様一家の写真が飾ってある。橋の袂まで降りてくると、同じ日に成田を出てきたクラブツーリズムのグループ9名と再会、写真家の織作峰子女史と一緒にモロッコを巡る写真撮影ツアーの一行で、明日はもう帰国とのこと。10:10バスに戻りマラケシュへ向かう。(続く)

|

« ル・フィント・ワルザザート(LE FINT OUARZAZATE) | トップページ | ティシュカ峠を越えてマラケシュへ »

コメント

行きそこなったモロッコですので、とても興味深く拝見しました。
読み進むうちに、なかなかハードで、エジプトを思い出したのですが、あそこは50代の終わり行ったので元気に行って来られました。
ところがモロッコは行かないで良かったと御記録を読みまして思いました。とても厳しいですね。日本で極楽生活をしていますと、病気をしてしまいそうです。
でも面白いですね。文化が違うことが。
昨年のジョージア、アルメニアなど、そしてバルカン半島も今の私には無理かと思われましたので、行った方の記録は心に残ります。ありがとうございました。

投稿: tona | 2017年4月 3日 (月) 21:59

tonaさんへ
おはようございます。モロッコは遠く、特に安いツアーだとドバイ経由なのでもっと遠く、飛行機に乗る時間が片道正味20時間、往復40時間には参りました。ビジネスクラスなら我慢できるのでしょうけれど・・。行ってしまえば3月は気候も良いし、歩く距離も短いしで、総じて厳しいことはありませんでした。但し、野菜たっぷり(&肉入り、或いは魚入り)の煮込み料理が毎食続き、どれも減塩食かと思われるほどの薄味で、ヘルシーなのでしょうが、東北生まれの私には薄味すぎて物足りなく、美味しいと感じられませんでした。

投稿: shikamasonjin | 2017年4月 4日 (火) 05:49

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« ル・フィント・ワルザザート(LE FINT OUARZAZATE) | トップページ | ティシュカ峠を越えてマラケシュへ »