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ジョージ・ブルヌティアン著「アルメニア人の歴史」

2017年4月26日(水) 随分長いことかかって、ジョージ・ブルヌティアン著「アルメニア人の歴史 古代から現代まで」(藤原書店、2016年1月30日初版第1刷発行)をようやく読み終えました。著者は1943年イラン生まれのアルメニア人、アメリカ在住(アメリカ国籍)の歴史家でアルメニアとイラン研究の第一人者、現職はアイオナ大学教授。もともとは、2015年10月のコーカサス三か国旅行の復習として読みImg060_2始めたものですが、なにせ525頁の大著、3ページも読むと眠くなる毎日で、県立図書館から借り直すこと三、四度、しかも延長を繰り返してやっと読了しました。歴史的アルメニア(大アルメニア王国)は、現在のアルメニア共和国だけでなく、アララト山を含むトルコ東部の大半、イラン北西部、アゼルバイジャンとジョージア両共和国とからなり、アジアとヨーロッパ間の回廊という地政学的位置から、しばしば侵略者を引き付け、アッシリア人、スキタイ人、ギリシア人、ローマ人、ペルシア人、アラブ人、クルド人、トルコ人、モンゴル人、トルクメン人、ロシア人に、入れ替り立ち替り支配されたとの事、その結果、アルメニア人難民は世界中に離散して、各移住先で離散共同体を形成し、民族のアイデンティティと国体を辛うじて維持してきた事。現在のアルメニア共和国の人口は250万人であるが、国外在住のアルメニア人は500万人(ロシアに200万人、アメリカ合衆国に100万人・・)にも及び、ユダヤ人同様に、地球のほぼ全ての国に居住している事。そしてトルコとの歴史認識は異なるが、1895~1896年のオスマン帝国によるアルメニア人大虐殺(50万人以上)と、1915年のオスマン帝国によるアルメニア人ジェノサイド(100~150万人)があった事など、本書により初めて知りました。

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コメント

大変興味ある本です!
525頁ですか。
わが図書館にあるか調べましたらありませんでした。
本当に借りたかったら都立図書館から取り寄せてもらえますが、延長は出来ません。ちょっと無理かもしれません。
ユダヤ人と同じく悲惨な歴史を持った民族なのですね。
国がない時があって世界中に散らばって行ったのでしょう。
コーカサス三国も行きそびれました。でも昨年の紀行を読ませていただきありがたかったです。

投稿: tona | 2017年4月27日 (木) 19:58

tonaさんへ
柏市の図書館になかったので、ちょっと遠いのですが千葉県立西部図書館から借り受けました。現アルメニア共和国は山国で貧しく、1988年の大地震からの復旧も不十分、震源地に近い町は未だ廃墟の様でした。隣国のトルコやアゼルバイジャンとは犬猿の仲、各国のアルメニア人共同体(ディアスポラ)からの仕送りで何とか国体を維持しているようです。晩秋のセヴァン湖畔に建つ修道院の風景は今でも忘れがたく、行って良かったと思っています。

投稿: shikamasonjin | 2017年4月27日 (木) 23:10

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