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コーチン市内観光

2017年7月15日(土) 昼食を終えて外へ出るとカンカン照り、暑くなる。コーチン市内観光の最初は、マッタンチェリー地区のダッチ・パレス(Dutch Palace)の見学(13:30-14:20)、鉄扉の門をくぐると、奥に2階建ての黄色い壁の建物が見える。ポルトガル時代の1555年、コーチンの藩王のために建P7150498てられ、マッタンチェリー・パレスと呼ばれたが、その後オランダ時代の1663年に総督邸になったので、ダッチ・パレスと呼ばれるようになった。三百年前にローズウッドで造られた建物そのままで、古風な雰囲気が漂う。内部の撮影は禁止。階段で二階へ上がると受付があり、二階の展示室を順に観覧する。天井は格天井、受付のある最初の部屋には、藩王と家来とグル(ヒンドゥー教の導師)を描いたパネルが飾られている。次の部屋は、壁三面にインド2大叙事詩のひとつ、ラーマヤナの物語が描いてあり、ダッチ・パレス見学のハイライト、その次の部屋P7150488は、オランダ人画家によるコーチン砦の俯瞰図、コーチン藩王の年表(初代UNI RAMA KOK1(~1503)、・・、第42代RAMA VARMA(1948-1964))とコーチンで使われた切手や貨幣の展示、その次は、コーチンの歴史の写真パネル、その次はコーチン歴代藩王の写真9枚、その次はコーチンに於ける英国の歴史と刀2振り、王様の儀仗・洋服、后の腰巻、神像、冠、輿、駕籠など。見学を終えて庭へ出ると、サリン氏がアショーカ(無憂樹)の木を教えてくれる。殻長10㎝ほどの大きな陸貝(カタツムリ)が着生しており、サルノコシカケ科のきのこもP7150500生えている。見学先の二か所目はダッチ・パレスのすぐ裏側にあるシナゴーク(ユダヤ教の会堂)、1568年に建てられ、1760年に時計塔が増築された。古代ローマ帝国に故郷を滅ぼされたユダヤ人は、紀元1世紀頃からインドにも到来し、南インドの港町(貿易基地)に定着していった。中でも、コーチンにはユダヤ人町と呼ばれる一角が出来、一時は香辛料貿易を一手に引き受けるほど活躍した。1948年にイスラエルが建国されると多くのユダヤ人はイスラエルに去り、現在コーチンに残るのは数家族(6人)のみ。日曜日から木曜日までは10:00-13:00/15:00-17:00、金曜P7150511日は10:00-13:00の間開館しており見学可能であるが、土曜日は休館で中には入れない。白い建物の外観を眺めただけで、今は土産物屋やアンティークショップが軒を連ねる昔のスパイス・マーケット通りを歩いてバスに戻る。スパイス専門店は僅か一軒。バスでフォート・コーチン地区の聖フランシス教会へ移動、正門前でバスを降りる。教会の入り口で靴を脱いで内部見学(14:50-15:10)、写真撮影はOK。1524年にコーチンで亡くなったヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama)の葬儀は此の教会で行われ、彼の墓がある。床に嵌め込まれた黒い墓石の表面は磨り減り、何も読み取れないが、木柵で囲ってあるのでそれと分かる。遺体P7150519はその後ポルトガルに持ち去られ、現在はリスボンのジェロニモス修道院に葬られている(ポルトガル周遊の2012年1月17日、ジェロニモス修道院でヴァスコ・ダ・ガマの立派な石棺を見学している)。ポルトガル人の手になるこの教会は、元はカトリックであったが、オランダ人がコーチンを占拠した1663年以降プロテスタントに改宗した。此の地で亡くなったオランダ人たちも多く埋葬されているとのこと、教会の壁にはそれらしい墓碑が何枚も嵌め込まれている。見学を終えて海岸へ徒歩で移動、市内観光の最後にチャイニーズ・フィッシンP7150532グ・ネットを見学する。コーチン独特の漁法で、大きな四手網を海中に沈め、太い丸太で引き上げる仕掛けが海岸に沿ってずらりと並んでいる。見ていると、獲れるのは小魚ばかりで観光地引網のような客寄せかも。ネットの周囲には小魚を横取りしようと狙うカラスやカモメなど舞い飛び、海岸は相変わらずのゴミだらけで、アラビア海の水色も汚れている。海岸通りには魚屋の露店が軒を連ね、ボラ、イシモチ(ニベ?)、ワタリガニ(台湾ガザミ)、イカ、エビなどアラビア海で獲れた魚を並べている。サリン氏の言うには、魚種・大小に係わらず値段は目方売りで、1㎏が1$程度とのこと、そこで買って道向かいの食堂へ持って行くと有料で料理してくれるらしい。植民地時代の名残というポルトガル、オランダ、イギリスの建物を眺めながら街を歩き、15:40バスに戻る。(続く)

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