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世界遺産「マハーバリプラムの建築と彫刻群」

2017年7月11日(火) 午前のカーンチープラム観光へ行く途中トイレを借用したレストランに舞い戻り昼食(12:20-13:25)。ベジタリアン料理専門店とのことで南インドのターリー料理がP7110090出る。丸盆に小鉢が同心円状に並び、カレーが6種類、野菜煮込み、豆煮込み、マッシュポテト、ヨーグルトなどが入っている。ナンと薄いカリカリの揚げ煎餅(松島江蓮の如し)とを浸して食べるが、いずれも香辛料がたっぷり効いた、激辛だったり、極甘だったり、酸っぱかったりの複雑な味。長粒米の白い炊き立て御飯も出る。南インドは稲作文化で二期作、タミル人はヨーグルトライスが大好きとのこと、お粥にプレーンヨーグルトをかけて食べる由。デザートにケーキと紅茶と小さなアイスクリームが出る。午後は多様なヒンドゥー教遺跡群が残る港町マハーバリプラム(Mahabalipuram)の観光、カーンチープラムの東南70㎞、冷房の効いたバスに乗った途端、昨日からの疲れが出て居眠り。時々目覚めて窓外を眺めると、バナナ園、水田等の圃場が見える。最初は海岸P7110108寺院(Shore Temple)の見学、15:15入り口駐車場でバスを下り、チケットゲートをくぐって参道を行く。途中、左手に有料トイレがあり5ルピー、係の女性がテーブルに座っている。その仲間の女性4、5人が境内の清掃に励んでおり、街中と違ってここだけはゴミがない。境内は公園風に整備されており、ラオスでも見かけたマメ科の花木ピーコックフラワー(赤花と黄花)が植えられている。カメラ持ち込みは無料、ビデオ撮影は25ルピー。海岸故に生暖かいけれど風がある。再度金網フェンスのゲートを抜けると海岸寺院の前に出る。7世紀後半に造られP7110116た南インド初の石積み寺院で、当初は文字通り波打ち際に建てられていた。かつては同じような寺院が7つあったが、現在残っているのはこの寺院だけ。砂岩で出来ているため、1400年の風雨に曝され、波による浸食もあって神殿も神像もかなり摩耗が進んでいる。現在は海側に防風林を植えてはいるが。寺院前で一旦解散、16:10バス集合のフリータイムとなる。2つのピラミッド型祠堂が縦に並んでおり、陸側の小祠堂にはヴィシュヌ神、海側の大祠堂にはシヴァのシンボルであるリンガが祀られている。祠堂の外にはパールヴァティー像と思われる女神像や獅子像が建ち、シヴァの乗り物である牡牛像が外壁の上端を飾る。信者が奉納する真水の受水槽(石桶)もある。隣P7110140_2接する海岸は海水浴場でカラフルなテントが建ち並ぶ。湿度が高く、じっとしていても汗がしたたり落ちる。16:10バスに戻り、次はパンチャ・ラタ(Pancha Rathas:5つの寺院)へ。バスで5分ほど移動、入り口駐車場で降りて土産物屋が並ぶ参道を行く。チケットゲートをくぐり境内に入ると、7世紀半ばに巨大な花崗岩(単岩)を掘削して造られた5つの石彫寺院が建つ広場に出る。巨大な彫刻ともいえる祠堂群は、5つそれぞれが特徴を持ち、現在南インドに見られる様々な寺院建築(ドラヴィダ様式)のプロトタイプと云えるもの、インド2大叙事詩のひとつ「マハーバーラタ」の登場人物の名がつけられP7110150ている。即ち①ナクラ・サハデーヴァ・ラタ:唯一、後方が円形をなし、仏教礼拝堂の形を受け継いでいる、建物に向かって右側に丸彫りの実物大の石象がある。②ドウラパディー・ラタ:茅葺で寄棟屋根の民家をルーツとする方形の祠堂、建物の前にはライオンが、裏側にはひざまづく牛が丸彫りされている。③アルジュナ・ラタ:3層からなる階段状の屋根は初期の南インド建築の典型的な形、壁面にミトゥナ(抱擁する男女)像やさまざまな神像が浮き彫りにされている。④ビーマ・ラタ:長方形のプランを持ち切妻屋根はやはり民家に由来する。その後に南インドで発達する楼門(ゴープラム)の原初系ともいわれる。内部の部屋を彫りかけたままの未完成。⑤ダルマラージャ・ラP7110160タ:4層の階段状の屋根を持つ。浮彫彫刻が見事であるが、正面の前廊を除き内部は未完成。次はマハーバリプラム遺跡群の中心をなす、ヒンドゥー教の神話を刻んだ長さ32m、高さ10mの岸壁彫刻「アルジュナの苦行」、バンチャ・ラタから徒歩10分ほど。主題は天界から落下するガンジス川を表す「ガンガーの下降」と言われ、ガンガーがこの世に降りてきたときの物語を浮き彫りにしている。神話「アルジュナの苦行」の場面であるともいわれる。最後は、アルジュナの苦行から更に進み、ガネーシャ寺院の先を左折した公園内の一枚岩の斜面に止まっているラグビーボールの様な巨岩、クリシュナのバターボールと呼ばれ、皆が巨岩をP7110166_2支えるポーズで記念写真を撮っている。17:10見学を終えバスに戻る。チェンナイのホテルへ戻る途中、土産物店でトイレ休憩、申し訳ないけれど欲しい物が無い。帰りの道路は各所で渋滞し、ピーピーブーブー、殺気立つ車のクラクションの音がやかましい。人も車も非常に多く眺めているだけで気疲れする。19:00暗くなる。海岸通りに屋台の灯りが連なる。19:30連泊のアンバサダーパーラバホテル着、部屋に荷物を置いてレストランへ直行する。バイキング方式でカレー風味の煮込み料理が並ぶが味は今二。生野菜やカットフルーツ、アイスクリームが美味しそうだが旅はまだ2日目と自重、手を出さず。インド産ビールKINGFISHERの大瓶を飲む。冷たくて美味しいが1本500ルピア(1,000円)と高い。部屋に戻ってMWを沸かしカップラーメン(シーフードヌードル)を食べ、デジカメを充電(三相、プラグはSE/B3)する。浴槽に湯を張りゆっくり風呂に入り、MWで歯磨きして22時過ぎベッドに入る。(続く)

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コメント

もう既に北の方は2度いらしておられるとのこと、是非拝見せねばと思っています。
遺跡の凄いこと。独特ですね。風化していくのが残念です。
この当たりは本でも見たことがなかったので興味深いです。
それにしても、食べ物、気温、インフラなどいろいろの面で快適とは言えず、食べ物の面を除いてエジプトの方がずっとましだと思いました。食べ物も贅沢なこと言いますが、何も食べられないです。
お元気なお二人で感心してしまいました。

投稿: tona | 2017年8月 7日 (月) 08:39

tonaさんへ
インドは今回が2度目です。前回は西海岸のムンバイから入り北へ回りました。遺跡観光が好きな人にはたまらない国ですが、観光時期は冬の12月~2月がお勧めです。今回は、南インドを巡るというのに旅行代が驚くほど安かったので7月にしましたが、年寄りには厳しい季節でした。もう一度、次は東インドのカルカッタから入ってブータンを旅したいと、考えております。

投稿: shikamasonjin | 2017年8月 7日 (月) 12:08

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