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チヴィタ・ディ・バーニョレージョ

2019年3月19日(火) 5:30起床。小鳥の鳴き声がうるさいほどだが、窓は木製の扉と木製のサンシェードで二重に塞がれており、室内は穴倉のように真っ暗。蜂に刺された後頭部の腫れとしこりが漸く小さくなる。よしよし。スパークユンケルを1本づつ飲みミカンを食べる。此のホテルもポーター付きなので、スーツケースをドアの外へ出して食堂へ。7:00~7:30朝食、ハム、サラミソーセージ、チーズ、ケーキ、ヨーグルト、洋梨、リンゴを食べ、ブラッドオレンジジュース(シチリア産の赤いオレンジジュース)とコーヒーを飲む。7:50チェックアウト、外は小雨、今日の天気はいまいち、漸く下り坂か。8:10駐車場でバスに乗り込みチヴィタ・ディ・バーニョレージョ(Civita di Bagnoregio)へ向け出発。やがて雨は上がったが気温は低そう、10℃くらい?。バスは田園地帯を疾走、ブドウ畑、オリーブ畑が広がる。風があるのか糸杉並木の梢が揺れる。添乗員のHさんのおしゃべりを聞きながらうとうとするうち、9:15湖畔にブドウ畑が広がるボルセーナ湖にさしかかる。カルデラ湖で面積は琵琶湖の六分の一、猪苗代湖とほぼ同じ113平方キロメートル。チヴィタ・ディ・バーニョレージョは古代エルトリア人の山上集落で紀元前4世紀頃の成立、「天空の城ラピュタ」のモデルとも云われ、2012年の邦画「ホタルノヒカリ」にも登場したことで知られている。定住人口は僅か20人(冬は12名、夏は100名余とも)、それに対し年間の観光客数は30万人、入場料がひとり2.2ユーロとして年間入場料収入は約9千100万円也。チヴィタはバーニョレージョ村の集落のうちの一つ。バスは山に分け入る。丈の非常に低いブドウ畑や菜の花畑が斜面に這いつくばり、テレ朝の番組「ポツンと一軒家」のような感じの山奥に突入、大型バスが通るには道が狭い。10:00海抜580mほどのバス駐車場に着き、白い小型のシャトルバスに乗り換える。
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まずはトイレへ、有料50セント。10:20出発、バスは満員で相乗り、ぎゅう詰めの立ち席だったが5分ほどで入口駐車場に到着、標高はやはり580mほど、トイレも同じく有料で50セント。Hさんがチケットセンターで入場券を購入している間に、陸の孤島、海抜443mのチヴィタの集落を俯瞰する。なるほど、長年の風雨による浸食により丘上の集落部分を残して周辺が崩落し、今では吊り橋のような長く細い橋を渡るしか集落へ行く手段はない。一旦大きく下って、チヴィタ集落に通じる長大橋の入口で解散、11:25その場所で再集合までフリータイムとなる。
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各自、車1台がやっと通れる幅しかない、約300mの長い橋を渡っていくが、街の入口サンタ・マリア門への最後の急坂は非常にきつい。橋は住民以外の車の通行は禁止。ようやくサンタ・マリア門に上り着き、暫く息を整えてから門をくぐると、軍服?姿の男性が通りの清掃中、住民のひとりで近くの土産物屋の店主らしい。サン・ドナート教会前の広場に出て、16世紀改築のロマネスク様式の教会と鐘楼を眺め、内部に入場して主祭壇の聖母マリア像などを拝観する。
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教会を出て集落内の散歩、建物は石造り、道は石畳で、中世の面影が色濃く残る。観光客相手のトラットリア(大衆食堂)、バール、宿泊施設、土産物屋らしき建物もあるが、今はオフシーズンらしく休業状態、どこへ行っても直ぐに崖に突き当たり行き止まり。家庭菜園らしい区画が1か所あっただけで農地などは見当たらない。横丁にエルトリア時代の洞窟(穴居)があり、見学は有料で1€、係員がいないのでパス。中国人団体が追い付いてきてぞろぞろ、皆若くて英語が堪能なことに感心する。
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11:15橋の入口に戻り、11:40上の入口駐車場に戻る。そこの案内板を見ると、チヴィタ・ディ・バーニョレージョで観察される動植物の説明がある。動物は、ハヤブサ、チョウゲンボウ、ハイタカ、エジプトハゲワシ、ヨーロッパノスリ、メンフクロウ、コキンメフクロウの猛禽類、イノシシ、アナグマ、キタリス、ヤブノウサギ、アカギツネ、タテガミヤマアラシ、イイヅナ(コエゾイタチ)などの哺乳類、シマヘビ?(Coluber viridiflavus)、ヨーロッパトノサマガエル、シロツメザリガニ、ブラウントラウトなど。植物は、イチゴノキ、オオアワ科(Phillyrea latifolia)、コブカエデ、セイヨウサンザシ、セイヨウシデ、セイヨウニワトコ、セイヨウハシバミ、セイヨウヒイラギ、セイヨウマユミ、セイヨウミズキ、トルコナラ、ニレ科(Celtis australis)、ハルニレの仲間(Ulmus minor)、ホワイトオーク、マンナトネリコ、ヨーロッパグリ、ヨーロッパブナ、レダマなど。此の辺りの自然は豊かである。再び、シャトルバスにのって大型バス駐車場に戻ったのは12時、我々のバスに乗り換えて次の目的地、オルヴィエートへ向かう。(続く)

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