« 寺泊海岸温泉「美味探求の宿 住吉屋」3日間 | トップページ | 長岡市トキと自然の学習館「トキみ~て」 »

寺泊散歩 ロマンス街道と水族博物館

2019年12月2日(月) 曇り後雨(寺泊14.9℃) 6:30起床。背後の山の手から街中にチャイムの音が下りて来る(裏手の赤坂山の中腹にある生福寺のオルゴール塔から?)。部屋のエアコンの音が騒々しく良くは眠れず。三階大宴会場で朝食(7:30-8:00)、焼きイワシ、イカ刺し、シラスの大根おろし和え、茶わん蒸し、マッシュポテト、温泉卵、味付け海苔、納豆と純和食。会場の大広間は箕輪町北部営農組合の34名(女性は1名のみ)の団体さんに我々10名が加わりほぼ満杯、道理で昨夜男湯が混み、二階のスナック&カフェみなとが夜更けまでカラオケで賑やかだった訳である。食後、そのみなとへ席を移し、セルフサービスで淹れたての無料コーヒーを飲む。2杯目を部屋に持ち帰りゆっくり味わう。さすがは美味探求の宿、コーヒーが美味しい。午後から雨予報なので降り出さないうちにロマンス街道の歴史散歩に出る。8:30-9:30の間、日蓮上人像、硯水の霊井→つわぶき坂展望台→白山媛神社、神明宮、二面神社→生福寺オルゴール塔→聚感園(しゅうかんえん)→如意山照明寺と巡り、水族館へ行くバスに遅れないようにホテルに戻る。宿の直ぐ裏手にある日蓮上人獅子吼の説法銅像は昭和39年(1964年)の建立。
Pc020040 Pc020042
鎌倉幕府の執権北条時頼に、国難の数々を予測した「立正安国論」を提出して怒りを買い、文永八年(1271年)に佐渡に流された際、鎌倉から寺泊に到着し風待ちで7日間滞在したとの事、そのため寺泊が法華説法の北国最初の霊場となっている。また、その時に上総国(千葉県)中山の弟子日常に書き送った一通の書状が「寺泊御書」として日蓮宗の寺宝に指定され、今も中山の法華経寺に保存されている。寺泊御書を書くときに用いられた硯の井戸水は「上人硯水の霊井(れいせい)」として大切に保存されて、今も日蓮上人像の後ろに建つ御堂の中に納まっている。次は白山媛神社、道向かいの大注連縄の架かる大鳥居をくぐり、参道の長い石段の途中から右手に寄り道、つわぶき坂展望台に上がって寺泊港と佐渡島を見渡す。
Pc020044 Pc020045
つわぶき坂は、ツワブキの一大群生地であるが、花の盛りは過ぎていて残り花が一輪、二輪。参道石段に戻って上り詰め、寺泊の総鎮守である白山媛(しらやまひめ)神社に参拝、創建年は不明であるが祭神は伊弉冉尊(いざなみのみこと)と菊理媛命(くくりひめのみこと)。次いで右隣に並ぶ境内社神明宮と、更に右隣の二面神社にも参拝する。
Pc020046 Pc020052
二面神社のご神体は縦82㎝、横39㎝の板に網で漁をする西洋人を透かし彫りにした表裏一体の男女像、明徳二年(1391年)漁師の平三郎が夢枕に立った神様のお告げで海に漂流するご神体を拾い上げ此処に祀ったもの、豊漁や海上安全にご利益があるとして地元の漁師衆の篤い信仰を集めている。残念ながらご神体は拝めない。最後に、江戸時代から明治にかけての北前船盛んなりし時代に奉納された52枚の船絵馬(安永三年(1774年)~明治二十二年(1889年)奉納、国指定重要文化財)を保管する収蔵庫を訪れたが、社務所に事前予約しないと見せてもらえない(拝観料300円)。やむなく収蔵庫前の案内板を眺めただけで引き返す。
Pc020054 Pc020056
高台の道(ロマンス街道)を北に進んで、生福寺の境内のオルゴール塔と風除生福地蔵尊を眺め、その先で、承久の乱(1221年)で敗れ25歳で佐渡へ配流された順徳上皇を祀る祠と「順徳院天皇御駐蹕(ちゅうひつ)遺跡」碑を見る。更に、北陸地方の豪族五十嵐氏の邸宅跡「聚感園(しゅうかんえん)」へ下る途中に弁慶の手掘井戸がある。源義経が都落ちし、北陸路から奥州へ逃れる道中、一行は海上で遭難し寺泊へ漂着、土地の豪族五十嵐氏邸に数日間身を寄せたと伝えられている。聚感園の樹木は雪吊りを終えて早や冬支度、園内に玉葉和歌集を編纂した藤原(京極)為兼(1254-1332)と初君の相聞歌の歌碑が建つ。
Pc020061 Pc020064
為兼「あうことを またいつかわと ゆうだすき かけし誓ひを 神にまかせて」、初君「もの思ひ 越路の浦のしら浪も たちかえるならひ ありとこそきけ」。永仁六年(1298年)権中納言藤原為兼は、幕府の執権北条貞時に陰謀の疑いをかけられ佐渡へ配流、ここ寺泊に風待ちのため1ケ月余滞在している。その間、お側に仕えた美貌と教養を兼ね備えた遊女が初君(はつきみ)である。そこからホテルに戻る途中、自分ひとりだけ再び白山媛神社の参道を上り、今度はロマンス街道を南へ進んで、良寛(1758-1831)ゆかりの如意山照明寺へ行く。境内に建つ良寛が暮らした密蔵院、傍らに立つ良寛像、更にお福さん像、亀石などを見学する。
 Pc020074 Pc020079
9:30ホテルに戻る。9:45ホテルのマイクロバスで寺泊水族博物館へ送ってもらう。割引券も貰い通常700円のところ500円也。400種1万点の魚類が展示してあるとかで、10:00からテッポウウオの射撃ショー、10:15からマリンガール(女性ダイバー)による大水槽での餌付けショーを見物。
Pc020097 Pc020114
外にオスフロネームス・グラミー、カイヤン、ケムシカジカ、クエ、セミエビ、ダイオウグソクムシ、タカアシガニ、ハナイソギンチャク類、フラワーホーン、マツカサウオ、マゼランペンギンなどを興味深く見る。11:00退館、帰りは歩き、寺泊港の岸壁に沿って戻る。トイレを借用するため佐渡汽船のターミナルビルに行ってみたが、今年の5月1日以降寺泊~佐渡市赤泊航路は廃止されており建物は閉まっている。地方都市の厳しさが身に染みる。岸壁にはサビキ釣り師が数人、バケツの中の獲物はコノシロでした。11:50ホテルに帰着、とうとう雨が落ちてくる。
Pc020120 Pc020121
午後は雨が強くなったので赤坂山城址へ登るのは中止、部屋でランチパックの昼食を済ませ、温泉に入り、水上勉著「飢餓海峡」を読むなどのんびり過ごす。まず五階の展望露天ヒノキ風呂に入り、次いで二階の大浴場に入る。今日は団体客もいなくなり浴室を独り占め。18:00-19:30、四階中宴会場で夕食、今日はカニ尽し御膳。丸の茹でズワイガニ1杯、お造りがカニ刺し・マグロ・ホタテ・イカ刺し、焼きガニ、カニ鍋、天麩羅はカニ脚・キス・シシトウ・シイタケ、カニサラダ、カニ甲羅を使った茶わん蒸し、ワタリガニのカニ汁、カニの炊き込みご飯。カニ、カニ、カニと一生分のズワイガニを味わう。
Pc020126 Pc020132
カニは好物で食べるのも苦にしないけれど、こうもカニ攻めに遭うとギブアップ、殻から身を外すのが大変で、時間はかかるし、手は汚れて生臭くなるしで、くたびれてしまう。ノドグロの焼き物や煮付けを期待したが肩透かし、もう少しヴァラエティーに富んだ海鮮御膳位が良い。今宵もキリンラガーの中瓶(仙台工場製)を1本飲む。食後、今日三度目の温泉へ行く。我々10名の他に女性の泊り客が数名しかいないのでお風呂はがら空き、大浴場を独占して心行くまで温泉を楽しむ。(続く)

|

« 寺泊海岸温泉「美味探求の宿 住吉屋」3日間 | トップページ | 長岡市トキと自然の学習館「トキみ~て」 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 寺泊海岸温泉「美味探求の宿 住吉屋」3日間 | トップページ | 長岡市トキと自然の学習館「トキみ~て」 »