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拉薩市内観光(1)ポタラ宮

2020年1月16日(木) 7:30起床。脳に酸素が行き渡らないのか、ふらついて真っ直ぐ歩けない。腰が抜けたようになる。これはまずい!、今日が今回のツアーのハイライト、こんな有様ではポタラ宮の350段余の階段を昇れそうもない。とにもかくにもMWを沸かしてコーヒーを飲み頭をすっきりさせる。更にMW2本を一気飲み、血液に酸素を補給する。髭を剃り日焼け止めを塗るが、一つ一つの動作が緩慢でかったるい。食堂に行くのは止めて、煎餅をかじり、歯磨きして出発準備、8時を過ぎると外が薄明るくなる。9:00ロビーに下りてバスに乗り込むとメンバーが13名しかいない。2名は尚も具合が悪く今日の観光を見合わせてホテルで休むとのこと、今回の旅行は5日間の日程であるが、観光らしい観光は今日と明日の午前中の1日半だけ、遥々とチベットまでやって来たのに・・、全く気の毒なことである。外はそれほど寒くない、0℃くらい?。9:15ポタラ宮前に到着し、まず北京中路を挟んだ向かい側の小山、チャクポ・リ(薬王山)の照景台に上がる。
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僅か63段の石段登りだが息切れがひどい。照景台からポタラ宮の全景写真を撮り、次に展望台から下りて、入り口ゲートで手荷物検査を受けて、西蔵和平解放記念碑の建つ広場に入る。手荷物検査の重点対象物は、ライター、マッチ、ペットボトルの3種類、いずれも持ち込み禁止、一時チベット族(僧侶)で多発した抗議の焼身自殺を警戒しているものと見える。広場から北京中路を挟んでポタラ宮正面の写真を撮影する。次いで道路を渡ってポタラ宮直下の広場に移動、姚さんからパスポートナンバーの入った入場予約券を受け取る。入り口で警察官?によるパスポートと入場券の照合があり、再び手荷物の安全検査があって、漸く中庭に入る。
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公衆トイレは中庭に一か所と、デヤン・シャルという中屋上に一か所の2か所しかない。皆が中庭でトイレを済ます。10:30いよいよ階段上りの始まり、ポタラ宮の右手外側に雷光型に取り付けられた石段を、途中に置かれた石のベンチで休み休み、メンバーの最後尾をゆっくりゆっくり上がっていく。
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階段ばかりでなくスロープもあるが、それでもきつい。建物の内部に入ると間もなくの12:05、中屋上のデヤン・シャルに出てようやく皆に追いつく。中屋上には公衆トイレの他に売店があり、MWなど売っている。そこまで234段、高度差はたった60m。正面に本格的なポタラ宮観光の始まるポタン・カルポ(白宮)が聳え立つ。ポタラ宮はダライ・ラマの宮殿で、高さ115m、東西360m、南北300m、総面積41平方キロメートル、1994年にユネスコの世界文化遺産に登録された。ポタラと云う名はサンスクリット語のポタラカ(potalaka:観音菩薩が住むと伝えられる山の名、日本仏教では補陀落)に由来する。
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ポタラ宮の建設は、吐蕃王朝(7世紀初~9世紀中)が都を拉薩に移した7世紀に始まったとも云われるが、本格的にはダライ・ラマ5世の17世紀中期(1645年)からで、全てが完成したのは1695年、それ以降ダライ・ラマ14世がインドに亡命する1959年3月まで、ポタラ宮は西蔵の政治と宗教の、即ち聖俗両面における中心であった。宮殿内は残念ながら写真撮影は禁止、もっともダライ・ラマ14世が健在で御座せば、我々のような一般の観光客が宮殿に立ち入り、内部を拝観するなど不可能であったろう。今はヴェルサイユ宮殿やシェーン・ブルン宮殿などと同じく、主が居なくなった抜け殻の博物館を巡る趣向であるが、それでもチベット族の人々には有難い聖地なのか、家族連れや単独で歌うように念仏を唱えながら堂内を右回りに巡拝していく。
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姚さんの引率でデヤン・シャルから三排梯(さんはいてい)と呼ばれる階段を23段昇って白宮に入る。壁、柱、天井が絵画で荘厳され、壁面に文成公主(唐の皇女、640年吐蕃王に降嫁)の嫁入りの場面が描かれている。そこから踏み代が狭くて急な木製階段を48段登る。政治(俗)の中心だった白宮はダライ・ラマ13世と14世が暮らした場所で、仏間、謁見室(客間)、会議室、瞑想室、寝室などがある。白宮の最上階から屋上テラスへ出て、聖の中心だったポタン・マルポ(紅宮)の第4層に入る。紅宮は4層より成り、ご本尊の仏像、ゲルク派の高僧像、立体マンダラなどを祀る仏殿、各ダライ・ラマの霊塔殿(霊廟)が連続する。堂内を時計回り(右回り)に進み、第4層では弥勒仏殿、聖観音殿、ダライ・ラマ7世、8世、9世の霊塔を見学。階段を下りて第3層では、チベット密教の最奥義とされるカーラチャクラの立体マンダラがある時輪殿を、第2層の仏堂は公開されていないので第1層まで階段で下りて、ゲルク派の高僧を祀った菩提道次第殿、ニンマ派の開祖であるパドマサンバヴァなどを祀った持明殿、そしてダライ・ラマ5世の霊塔殿(世界荘厳殿)を見学する。
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ダライ・ラマ5世の霊塔は圧巻、高さ17mの塔は5トンもの黄金を使い、瑪瑙やダイヤモンドなど1,500個の宝石を散りばめた煌びやかなものである。ポタラ宮の観光を終了し、紅宮第1層から建物の外へ出る。そこのテラスから拉薩の西側に広がる新市街地を眺め一服。直ぐ下に自動車道路(もとはダライ・ラマ専用)が上ってきており駐車場がある。ポタラ宮の北側に取り付けられた石段を宮殿の背面を眺めながらじぐざぐに下っていく。出口に降り着き外壁に並んでいるマニ車をひとつ回してから、商店街を抜けてバスが待つ駐車場へ。振り返ればポタラ宮背面のフォルムが美しい。13:15バスに戻る。ポタラ宮観光の歩数は6,630歩(4.9㎞)、海抜3650mの地上から海抜3725mの紅宮第4層を往復、階段のカウントは332段までで曖昧になってしまったが、何とか歩き通す。夜中や朝のふらつきや腰砕けでは今日の観光はダメかと諦めかけたが何とかクリア、次は市内のレストランへ中食に。(続く)

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コメント

ポタラ宮はイメージが違いました。テレビで観ているのと違い、白い色が際立っています。角度が違って写されている城もなかなかの威容を誇っています。
階段も多いですが、見学出来て本当に良かったです。

投稿: tona | 2020年2月 3日 (月) 08:43

tonaさんへ
ポタラ宮の内部は迷路の様でした。部屋は1000を超えるそうで、見学できたのは一部だけでした。体調がすぐれず、現地ガイドについていくのがいっぱいいっぱい、せっかく色々説明してくれたのに頭に入らず、メモも不完全でした。やはり一度目は高山病でポタラ宮の見学が十分にできなかったとのことで、二度目のラサという方がメンバーにおりました。私は再び訪ねようとは思いません。ありがとうございました。

投稿: shikamasonjin | 2020年2月 3日 (月) 15:45

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