奥州三十三観音霊場結願

2018年6月13日(水) 2012年9月27日の第9番箟峯寺(こんぽうじ)から始まり、本日の第32番正覚院(しょうがくいん)まで足掛け7年かかって奥州三十三観音霊場巡拝は無事満願。この間、帰省(柏と仙台の往復)の途次に立ち寄ったり、山行の行き帰りに立ち寄ったりした為なかなか捗らず、思いのほか時間がかかりました。各札所では、父母・弟をはじめ小家の先祖の霊を供養するとともに、2011年3月11日の東日本大震災の死者・行方不明者1万8千余名の鎮魂も、勝手ながら併せて祈願させてもらいました。合掌。

第01番 那智山 紹楽寺(宮城県名取市):①2015年4月21日、②2015年5月31日
第02番 天苗山 秀麓斎(宮城県名取市):2015年4月21日
第03番 桑島山 金剛寺(宮城県名取市):2015年5月31日
第04番 案狐山 斗蔵寺(宮城県角田市):2016年6月28日
第05番 名取千手観音堂(宮城県名取市):2015年4月21日
第06番 青龍山 瑞巌寺 三聖堂(宮城県松島町):2016年10月27日
第07番 富春山 大仰寺(宮城県松島町):2015年9月22日
第08番 両峯山 梅渓寺(宮城県石巻市):2016年9月27日
第09番 無夷山 箟峯寺(宮城県涌谷町):2012年9月27日発願
第10番 大嶽山 興福寺(宮城県登米市):2016年7月23日
第11番 香積山 天王寺(福島県福島市):2015年4月23日
第12番 大悲山 観音寺(福島県桑折町):2015年4月23日
第13番 明王山 大聖寺(福島県桑折町):2015年4月23日
第14番 法輪山 大慈寺(宮城県登米市):2016年7月24日
第15番 竹峯山 華足寺(宮城県登米市):2012年9月27日
第16番 音羽山 清水寺(宮城県栗原市):2016年5月18日
第17番 龍雲山 大祥寺(岩手県一関市):2017年6月15日
第18番 松澤山 六角堂(岩手県一関市):2017年6月15日
第19番 新山観音堂(岩手県一関市):2017年6月15日
第20番 中興山 徳壽院(岩手県一関市):2017年6月15日
第21番 円通山 観音寺(宮城県栗原市):2017年6月15日
第22番 楽峰山 勝大寺(宮城県栗原市):2017年6月15日
第23番 大白山 長承寺(宮城県登米市):2016年7月24日
第24番 遮那山 長谷寺(宮城県登米市):2016年7月24日
第25番 妙見山 黒石寺(岩手県奥州市):2017年9月26日
第26番 亀峰山 長泉寺(岩手県一関市):2017年9月26日
第27番 東光山 観福寺(岩手県一関市):2017年9月26日
第28番 大善院 蛸浦観音(岩手県大船渡市):2016年7月24日
第29番 海岸山 普門寺(岩手県陸前高田市):2016年7月24日
第30番 白華山 補陀寺(宮城県気仙沼市):2016年7月24日
第31番 江峰山 聖福寺(岩手県八幡平市):2018年6月13日
第32番 北上山 正覚院(岩手県岩手町):2018年6月13日結願
第33番 八葉山天台寺(岩手県二戸市):2016年10月28日
番外  関山 中尊寺(岩手県平泉町):2011年10月23日
番外  医王山 毛越寺(岩手県平泉町): 2011年10月23日
番外  瑠璃光山 医王寺(福島県福島市):2015年4月23日

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奥州観音霊場 第三十二番 北上山正覚院(岩手町)

2018年6月13日(水) 北上山正覚院の所在地は、岩手県岩手郡岩手町御堂第3地割9、天台宗の寺院である。本尊は千手観世音菩薩(通称は御堂観音)。大同二年(807)坂上田村麻P6130093呂が奥州平定の折、戦没者の慰霊と天下泰平、五穀豊穣を祈願して一宇を建立したのが始まりと伝わる。その後、天喜五年(1057)旧六月、安倍頼時・貞任征伐(前九年役)の為、源頼義・義家父子が馬を進めた折、打ち続く炎暑に苦しみ岩手郡平定も捗らず、本国を伏し拝み救世祈念、義家が弓弭(ゆはず)を持って岩を穿ち泉を得たと云われ、今尚清水が湧き出て北上川の源泉をなしている。本堂の千手観音菩薩は、南部氏(盛岡市)が此の地を領した際、守り本尊として当院に寄託、今日に至る。御詠歌は「よしあしを何といわての岩つゝじ まよいをてらせ 九世の誓いに」。
P613010414:30 正覚院の直下にあるいわて町川の駅の駐車場に車を駐める。山門、楼門の順にくぐって石段を上り、本堂(観音堂)の前に進んでお参りし、般若心経を唱える。板扉が完全に閉まっておりご本尊は拝めない。まあ、これで足掛け7年がかりの奥州観音霊場巡礼も無事満願、ほっとする。境内をひと回り、北上川の源泉という「弓弭(ゆはず)の泉」が湧いており、傍らに北上川水神社が祀られている。また、岩手町と石巻市を結ぶ記念碑も建つ。昭和天皇もお参りした由緒ある寺院であるが、境内はやや荒れ気味。仙台へ帰る途中、早池峰山登山口の下見をするべく花巻市の岳集落へ向かう。

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奥州観音霊場 第三十一番 江峰山聖福寺(八幡平市)

P61300752018年6月13日(水) 江峰山聖福寺(こうほうさん しょうふくじ)の所在地は岩手県八幡平市西根寺田第20地割27、曹洞宗の寺院である。本尊は釈迦牟尼仏、札所本尊は七面観音。慶長元年(1596)初代寺田城主である北愛一(きた ちかかず)の開基、盛岡市永泉寺二世尽室長呑禅師の開山と伝わる。「白坂観音」の扁額を掲げる観音堂は、もと鹿角街道沿い七時雨山麓にあったが、大正八年(1919)観音堂別当南嶽院の還俗により、聖福寺に移転されたもの。この堂は神亀五年(728)聖武天皇の勅願により行基が創建したと伝えられ、桂清水(天台寺)、御堂観音(正覚院)とともに三観音あるいは兄弟観音と呼ばれる。
今日は、奥州観音霊場の残る二か所、岩手県北の第三十一番聖福寺と第三十二番正覚院を巡るべく長駆、早起きし7:15出発。まずは八幡平市西根の聖福寺を目指し国道4号線をひた走る。カーナビによると217㎞先、かなり遠い。ファミマ前沢向田店と道の駅にしね(西根)で計2回の休憩、13:35漸く聖福寺到着、墓地前のスペースに車を駐める。七時雨温泉のすぐ近P6130086く、7年前に七時雨山に登った時(2011年8月8日)にお参りしておくべきだったが・・。本堂の右手が観音堂、早速お参りし般若心経を唱える。鰐口を鳴らし、ご本尊を透き見したかったが、野生のミツバチ?が堂前と軒先にぶんぶん舞っており、とても近づけず。寺院の左手から山道を辿り裏山の寺田城址に上がる。天文年間(1538-1554)築城の山城跡、刈り払われた山頂広場には由緒書の案内板が建ち、秋葉神社と水神神社の小さな石祠が祀られている。眼下の西根地区の田園風景を眺めて引き返し、次は岩手町の正覚院へ。

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奥州観音霊場 第二十五番 妙見山黒石寺(奥州市)

P92601492017年9月26日(火) 妙見山黒石寺の所在地は、岩手県奥州市水沢区黒石町字山内17番地、天台宗の寺院である。ご本尊は木造薬師如来坐像(貞観四年(862)作、国指定重要文化財)、札所本尊は千手観世音菩薩。天平元年(729)行基菩薩の開基で東光山薬師寺として建立されたが、延暦十七年(798)蝦夷と朝廷軍との戦火に遭い消失、大同二年(807)飛騨の工匠が薬師堂を再建、嘉祥二年(849)慈覚大師円仁が復興して妙見山黒石寺に改めた。現在の薬師堂は明治十七年(1884)の再建、旧正月7日夜から8日早暁にかけて行われる蘇民祭は東奥の奇祭として知られ、日本三大裸祭りのひとP9260162つに数えられる。男性的壮観な絵巻物としてつとに有名。
13:30黒石寺駐車場着。薬師堂(本堂)と観音堂にお参りし、観音堂では般若心経を唱える。国指定重要文化財のご本尊と木造僧形坐像(伝慈覚大師像)及び木造四天王立像、そして県指定文化財の日光・月光菩薩像と十二神将像の計十四躰は、全てコンクリート製の収蔵庫に安置されており拝めない。本堂右手の鐘楼を持つ御供所(ごくしょ)と土塀は復元工事中、他に見るべきものもないので石段上の一番高い所にある御堂にお参りしてから退出、時間も早いので近くの束稲山へ向かう。

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奥州観音霊場 第二十六番 亀峰山長泉寺(一関市)

2017年9月26日(火) 亀峰山長泉寺の所在地は、岩手県一関市大東町大原字長泉寺先10番P9260131地、曹洞宗の寺院である。ご本尊は釈迦牟尼仏、札所本尊は千手観世音菩薩。永保二年(1082)、此の地の地主牧野平馬康明の開基、教山智明大師の開山、はじめは日輪山蓮華院永保寺と号した。その後衰退し、文安元年(1444)に大原城主が再興、曹洞宗に改められ、永正三年(1506)現在の山号寺号に改められた。
12:40長泉寺山門前大駐車場到着。山門前に5本の巨杉が聳え見るからに大寺、山門をくぐると池泉式庭園もあり、境内の整備は良く行き届いている。石段の上り口左に「菅江真澄遊覧の地」の石標が建つ。菅江真澄(1754-1829)は江戸時P9260138代の旅行家&歴史民俗学者、標柱によると天明六年(1786)旧暦四月六日、芳賀慶明とともに参詣に訪れたとあり、嘗てのこの寺の住職・梅嶺禅師は真澄と同郷の人だった由、もう一度「菅江真澄遊覧記」(平凡社)の該当部分を読んでみよう。石段の右には、道元禅師(1200-1253)生誕八百年を記念して平成十二年(2000)に建てられた白山妙理大権現像が祀られている。白山妙理大権現は霊峰白山の仏神であり、曹洞宗の護法神である。本堂にお参りしてから、本堂裏手の丘の途中に建つ観音堂にお参りし般若心経を唱える。さらに丘上の六角堂にもお参りしてから退出、次は奥州市の第25番黒石寺へ。

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奥州観音霊場 第二十七番 東光山観福寺(一関市)

2017年9月26日(火) 東光山観福寺の所在地は岩手県一関市舞川字龍ヶ沢7番地、天台宗の寺院である。本尊は阿弥陀如来、札所本尊は聖観世音菩薩。嘉祥三年(850)慈覚大師の開創と伝わり、元は天台宗吉祥山東祥寺の一坊で不動院と称していた。寛永十五年(1638)現在地に移転し、正光院と改め真言宗に改宗した。さらに、貞享二年(1685)に再び天台宗に復宗し現在の寺号に改めて今日に至る。
9:15仙台の自宅を出発、一関市と奥州市の奥州観音霊場巡礼へ。最初は一関市の第27番観福寺をカーナビ目的地に設定する。一般道で100㎞ほど、国道4号線をひた走る。11:50山門下の駐車場着。なかなか立派な構えのお寺さんである。山門をくぐり本堂と観音堂にお参りし、観音堂では般若心経を唱える。次は同じ一関市内の第26番長泉寺へ。
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奥州観音霊場 第十七番 龍雲山大祥寺(一関市)

P61503152017年6月15日(木) 龍雲山大祥寺の所在地は岩手県一関市花泉町老松字水沢屋敷58番地、曹洞宗の寺院である。本尊は釈迦牟尼仏、札所本尊は十一面観世音菩薩。開創当時は白龍山岡寺と号し天台宗の寺院であったが、衰退して廃寺となってしまい、正平九年(1354)月泉良印禅師が再興開山、曹洞宗に改宗し寺号を改めた。大祥寺は奥州屈指の古刹として知られている。
15:20参道入口駐車場着。長い参道を進み、山門をくぐる。山門前に何故か2頭のライオン像が置かれている。山門に祀られているのは仁王像ではなく、青く塗られた阿形の那羅延(なP6150323らえん)金剛像と、吽形の迹(しゃく)金剛像、本堂も庫裡も新しく、伽藍は皆立派で大寺である。観音堂(平成七年(1995)改築)は左手の丘上に建つ。本尊は等身大(像高166.6㎝)の木造十一面観世音菩薩、平安末期の作で岩手県文化財に指定されている。御堂の扉には固く鍵がかかり内部は覗けない。般若心経を唱えてお参りし、本日の巡礼は滞りなく終了、天気が怪しくなってきたので急いで引きあげる。15:45出発、帰りも国道4号線を走り、18:10無事帰宅。本日の走行距離214㎞。

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奥州観音霊場 第十八番 松澤山六角堂(一関市)

P61503132017年6月15日(木) 松澤山六角堂の所在地は岩手県一関市花泉町老松字舘平31番地、本尊は如意輪観世音菩薩。
14:55交差点角の園地に建つ六角堂に到着、傍らの草地に車を駐める。呼称は六角堂であるが実物は方形、多分元の御堂が六角形だったのであろう。一関市老松公民館と老松地区お宝保存会が作成した境内の案内板に、「六角堂は奥州三十三観音霊場のうち第十八番札所で、聖武天皇の命により、天平時代(729-748)に茂呂志賀なるものが建立したと伝えられ、如意輪観音菩薩が安置される。当初は観音森金提寺にありましたが、その後豊隆神社境内に移され、文化P6150311五年(1808)には皆川家の土地に観音堂を建立し、現在に至っています。陸中最古の観音堂です」と説明がある。堂守の皆川家がどの家なのか案内がないので分からないが、御朱印は皆川氏宅でもらえる様である。覗き穴からご本尊を拝観し、般若心経を唱えてお参りする。次は本日の巡礼の最後、第17番札所の龍雲山大祥寺へ。

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奥州観音霊場 第十九番 新山観音堂(一関市)

P61502952017年6月15日(木) 新山観音堂の所在地は岩手県一関市花泉町金沢字長沢前46番地、本尊は十一面観世音菩薩。観音堂は文政年間(1818-1829)、在家別当の熊谷家二代目が建立。
14:30参道入口に到着、舗装道路の行き止まりに道標が立つ。道路は狭く駐車場も無いので、少し戻って民家の入り口スペースに車を駐める。耕作地に挟まれた畦道のような参道を登って行くと、まもなく杉林に入り、丘上のスギ林の中の開けた場所にこじんまりと観音堂が建っている。境内に一関市教育委員会の案内板があり、宝暦十一年(1761)頃この観音堂P6150298に納められた札所納札が個人蔵で市内に残っており、一関市の無形文化財に指定されているとのこと。御堂の扉は開くけれど、ご本尊が安置されているかは垂れ幕の蔭で分からない。般若心経を唱えてお参りしてから引き返す。観音堂の下に堂守の熊谷俊一氏宅があり、もはや無住の様であるが、連絡先の電話番号と、留守の際の参拝作法を示した紙が玄関のガラス戸に貼ってある。それによると、御朱印帳は堂内に備えてある由、納経料300円を賽銭箱に納めて受け取る仕組みらしく、道理で御堂の扉が開いた訳である。次は同じ花泉町の松澤山六角堂へ。

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奥州観音霊場 第二十番 中興山徳寿院(一関市)

2017年6月15日(木) 中興山徳寿院の所在地は岩手県一関市花泉町花泉字西郷目30番地、曹洞宗の寺院である。本尊は延命地蔵尊、札所P6150291本尊は千手観世音菩薩。開山は長禄三年(1459)。
13:55山門前駐車場着。観音堂は本堂の左手前に建つこじんまりした御堂で昭和六十二年(1987)の建築、まだ新しい。傍らの石碑に御詠歌「たのめただ くらきにまよふ のちのよも てらさせ給へ 観音の慈悲」が刻まれている。御賽銭箱に百円玉を入れ、般若心経を唱えてお参りする。堂内を覗いてみたが薄暗くてご本尊は拝めず、境内に他に見るべきものもなく、直ぐに同じ町内の第十九番新山観音堂へ向かう。

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